こんにちは、Nokoです!
NHK大河ドラマ「青天を衝け」で心に残った場面やセリフをご紹介するシリーズの7回目。
今回の記事では
第10回「栄一、志士になる」
からご紹介します!
「あぁ、わかる!このセリフ響くわ!」
というものから、
「え?私は何とも思わないな…」
というものまであるかと思いますが、完全に私の主観で選んでます。
ドラマを観た方も、観ていない方も、何か感じられるものがあれば幸いです!
※この記事はドラマの内容を含みます。ネタバレが嫌な方は下記の配信先などから先にドラマをご覧ください。
では、心に残った場面やセリフをご紹介していきます!
(登場人物の敬称は略しています)
「青天を衝け」第10回で特に心に残った場面や言葉【5つ】
第10回「栄一、志士になる」より。
今回紹介する登場人物はこちら↓
登場人物を詳しく知るため、主な登場人物の相関図を見る(NHKのページへ)
『関わりねぇことねぇで。』
”江戸へ行きたい”とお願いする渋沢栄一が父の市郎右衛門に言った言葉。
『関わりねぇことねぇで。』
『俺はもっと知りてぇ。 今 この国がどうなってんだか 江戸で この目で見てきてぇんだ。』
前に市郎右衛門と江戸に行ったとき(第3回「栄一、仕事はじめ」で放送)から、世の中がどんどん変化してます。
幕府が開国してから、ものの値段が大きく上がりました。
栄一は百姓の身分ですが、世の中の変化が自分にも関わっていることと考え、”自分の目で”何が起きているか知ろうとしています。
物事を”自分事”化しようとしている栄一に惹かれました。
「百姓は”百姓として”すべきことだけをし、百姓としての分を弁えれば良い」と考えている市郎右衛門と、「百姓という身分に縛られずに行動」しようとする栄一との対照が印象的でした。
(とはいえ、栄一の思いを汲み、江戸行きへの許可を出す市郎右衛門もまた印象に残りました。)
『そんなら どうして日の本の神様は 神風を起こしてくれねぇんだい?』
江戸に起きている災いを”天罰”と言った河野顕三に対して、栄一が疑問として言ったセリフ。
『そんなら どうして日の本の神様は 神風を起こしてくれねぇんだい?』
『天罰なんか起こしてねぇで 風で異人も病も 吹き飛ばしてくれりゃあいいんに。』
このセリフは、第5回「栄一、揺れる」で修験者たちに向かって栄一が物申したシーンを彷彿とさせました。
世の中がひどく混乱すると、”天罰”や”天の怒り”など、理屈に合わない考えが用いられるのは、よくあることですね…。
素朴な疑問を呈した栄一が追い出されそうになるシーンはハラハラしました。
『お前の言葉には胸を打たれた』
いちいち嫌味を言ってくるような河野に、栄一が言ったセリフ。
『いちいち気に食わねぇやつだなぁ。』
『しかし お前の言葉には胸を打たれた』
気に食わない相手であろうと、ちゃんと話を聞き、”自分に響いた”ことはきちんと認める。
本当、栄一の心の広さを感じました。
そして、ここで栄一は『俺も今日から… 草莽の志士になる。』と宣言します。
(このシーンが今回のタイトルですね)
※草莽の志士…『日の本を思う心のみで動く名もなき志士』
『だとしたら 百姓とは なんとむなしいもんだ!』
市郎右衛門に、”ご降嫁で江戸への道中の世話をするのも百姓の務め”と言われ、栄一が返した言葉。
『だとしたら 百姓とは なんとむなしいもんだ!』
このときの百姓は本当に身分が低く、上の人に言われるがままにしなければいけないんですよね。
皇女が江戸へ嫁ぐ道中を、街道沿いの百姓たちが世話をすることになりました。
たとえ、自分の田畑が荒れ放題になったとしても。
市郎右衛門は「百姓の務め」と諦めて割り切っていますが、世の中の仕組みに不満を募らせてきた栄一は納得いきませんよね…。
”身分”という、自分じゃどうにもできないものの厄介さが伝わってきます。
『暗殺に一命をかけるのは お前のような大丈夫のなすことではねぇ。』
大橋訥庵から老中 安藤信正を斬るように言われ、意気揚々と語る尾高長七郎に兄の惇忠が放ったセリフ。
『暗殺に一命をかけるのは お前のような大丈夫のなすことではねぇ。』
”一介の百姓が老中を斬って切腹し、名を遺すこと”が誉れだと考えて、嬉しそうにしゃべる長七郎に惇忠は暗殺を止めさせようとします。
兄としては弟が老中一人のために切腹自殺をするのも辛いし、暗殺失敗で捕えられたり殺されたりするのも辛いですよね…。
賢い惇忠は安藤一人を斬ったところで何も変わらず、暗殺者の無駄死にだと考えています。
惇忠には惇忠の考えがあり、長七郎には長七郎の考えがあり、意見が違えど、それぞれの意志を表しているのが印象的でした。
上記以外の心に残った場面や言葉
上記以外にも心に残った場面や言葉があるのでご紹介。
『実は私も… 栄一には 器量が悪くても 骨の太いお嫁さんをと思ってたんだけんど…。』
栄一の母 ゑいが栄一の嫁の千代に言った言葉。
千代が渋沢家の家族として温かく迎えられており、観ていて心が温まりました(*^^*)
栄一の両親は人を想える素敵な方々だと、ここでも感じました。
『お前に会いたかった。』
江戸から帰ってきた栄一がお千代をハグしながら言ったセリフ。
栄一…。お千代を大事に、幸せでいてほしいです。
『俺は今 この日の本を 身内のように感じてる。 我が身のことのようにさえ思えてくる。』
『だから… いろいろ納得がいがねぇ。』
江戸でいろいろな刺激を受けた栄一が千代に話した言葉。
ドラマの初期にゑいが言っていた、『みぃんながうれしいのが一番なんだで』というセリフが栄一の心の奥底にあるんだろうなぁ、と私は観ています。
その栄一の言葉に対する千代の言葉が、
『私は 兄や栄一さんたちが この国のことを思う気持ちは 尊いものだと思っております。』
『そしてそれと同じように お義父様が この村やこの家のみんなを守ろうと思われる気持ちも 決して負けねぇ尊いものだとありがたく思っております。』
栄一にも、栄一と考えの違う市郎右衛門にも敬意を示していて、千代もとても賢いお方だなと…人として素晴らしいなと感じました。
栄一は広範囲(国)を、市郎右衛門は自分の周り(自分の目が届く範囲)を大事にすることを信念にしていそうですね。
さいごに
以上、大河ドラマ「青天を衝け」第10回「栄一、志士になる」で心に残った場面や言葉を(主観で)ご紹介しました。
- 『関わりねぇことねぇで。』
- 『そんなら どうして日の本の神様は 神風を起こしてくれねぇんだい?』
- 『お前の言葉には胸を打たれた』
- 『だとしたら 百姓とは なんとむなしいもんだ!』
- 『暗殺に一命をかけるのは お前のような大丈夫のなすことではねぇ。』
どれか一つでも気になるものはありましたか?
この記事を見てくれた方の心に残るものがあれば嬉しく思います♪
◇ ◇ ◇
江戸に行かせてもらえた栄一は江戸でいろいろな人に出会い、刺激を多く受けてますね。
世の中が乱れ始めているとき、栄一も国を思って動こうとしています。
惇忠たちとこれからどう動くのか?
そして、深谷宿から江戸に出る長七郎はどうなってしまうのか?
次回も見逃せません!
視聴者を惹き込む魅力いっぱいの本当に素晴らしいドラマなので、未視聴の方はぜひ、映像を観てみてくださいね♪
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