こんにちは、Noko(のこ)です!
AmazonのKindleで縁があって読んだ 手塚治虫 さんの本
「手塚治虫のマンガの描き方」
について書きました!
私は小さい頃から絵を描いてましたが、スランプを経験して描けなくなったことがありました。
本書は、『もっと気楽に描けば良い』ことや『再び楽しくマンガを描きたくなる』ような、そんな気付きをくれた本でした!
絵を描く人にも、絵を描くのが苦手な人にも読んでいただきたい1冊です!
「手塚治虫のマンガの描き方」ってどんな本?
絵を描くための基本的なことや、マンガを描く際の基本的なことが書かれた本です。
まず絵を描くということはどういうことか、という基本的なことを幼児の絵を参照しながら語り、マンガを描くための道具、その選び方を教える、という実践に即した入門書となっています。この本を通してマンガの描き方を学んだ、というプロもたくさんいる、そんな名著です。
引用:手塚治虫 手塚治虫のマンガの描き方
※まえがきに書いてある日付を見ると、”昭和52年5月5日”となっているので、記事作成時(2021年)から40年以上も前に書かれたものです。
「手塚治虫のマンガの描き方」はどんな人に向いている本?
”マンガを描きたいと思っている人”から、”興味はあるけど、絵を描くのが苦手な人”まで、多くの人に向いていると思います。
とにかく、絵を描くことに興味のある人向けの本です。
※マンガを描くための技法をしっかり細かく学びたい人には別の書籍も必要
感想
本書を購入して、最初は軽く数ページ読むだけのつもりが、一気に最後まで読みきってしまいました。
過去に絵やちょっとしたマンガを描いていた私にとって、とても惹きつけられる内容でした。
絵というものを、”コミュニケーションの一種”だということを思い出させてくれ、肩肘張らずに描けそうな気持にさせてくれました。
マンガを描く楽しさを再認識させてくれ、読後に、伸び伸びとしたマンガを自由に描きたいなぁ…と思わせてくれた良書でした。
本書の内容が書かれたのは40年以上前ですが、今でも通じる本質的なことが書かれていると思います。
(アナログな道具の使用法など一部を除く)
印象に残っている内容1:「マンガはあたたかいコミュニケーションだ」
本書では、手塚治虫さんと手塚さんのお母さんとのエピソードが書かれています。
手塚治虫さんのお母さんは絵が苦手だったそうだが、愛情を込めて描いたマンガが手塚さんの宝物になっているというエピソード。
愛情をもって描かれる絵は、どんなにぎこちなくても価値のあるもの。
「忙しいから」とか「描けないから」と言わずに描いてあげることが、親子の大切な思い出の時間になるのだろうなと感じました。
◇ ◇ ◇
このエピソードを読んで思ったこと。
例えマンガが下手でも、親子で
子「何これ?」
親「ほら、うさぎを描いたよ。ここに耳があって、鼻がここで…」
子「耳の形が違う」
親「そうだっけ?じゃあ、一緒に調べてみようか?」
…なんて会話をしながら時間を過ごせたら素敵ですよね。
こうやってコミュニケーションの一つとして、マンガを用いて大切な人との時間を作れると良いなぁと思いました。
印象に残っている内容2:「マンガの絵はウソを描くものだ」
マンガの絵はウソを描くものだ
引用:手塚治虫 手塚治虫のマンガの描き方
マンガにとって、ウソはだいじなものだ
引用:手塚治虫 手塚治虫のマンガの描き方
本書の中に、上記のような記述があります。
文章だけでなく、挿絵でも
- 大風で建物が弓なりにしなる
- 地面へめりこむ
- 車にひかれると平たくなる
などの描写があります。
マンガでは分かりやすく表現するために、実際にはありえないようなデタラメを描けるのです。
ウソがマンガの面白いところだ!と、改めて気付かされました。
私が以前にハマったスランプは、
『いかにしてもっとリアルにマンガ絵を描くか。』
ということでした。
本書を読んで、その呪縛から解き放たれた気がしました。
マンガをもっと楽しく、ユニークに描いても良いと気付かされたのです。
マンガはコミュニケーションであり、エンタテインメントでもあり、自己表現の一つと認識して描きたいと思いました。
印象に残っている内容3:「マンガを描くうえで、絶対に守らねばならぬ”基本的人権”」
本書では、『マンガをふてぶてしく描こう』と書かれていますが、そんな中でも絶対に守るべきものがあるといいます。
どんなに痛烈な、どぎつい問題をマンガで訴えてもいいのだが、基本的人権だけは、断じて茶化してはならない。
引用:手塚治虫 手塚治虫のマンガの描き方
これを見て、今もなお手塚治虫さんの漫画が多くの人に愛され、多くの人に読み継がれている理由が分かった気がします。
マンガを描く際には十二分に気を付けたい意識であります。
さいごに
書籍「手塚治虫のマンガの描き方」を読んで、私は気付きが多くあり良かったです。
上記に挙げた3つの印象に残っている内容以外にも、
- 『マンガは落書きからはじまる
- 『四コママンガは、漫画の巣仕立ての基本である』
- 『「おかしさ」をつくる』
など、多くの気付きがありました。
また、忘れかけていた大事なことを思い出させてくれ、燻っていたモヤモヤの気持ちがスッキリしました。
「手塚治虫のマンガの描き方」は40年以上前に書かれたものですが、今でも通じる本質的なことが書かれていると思います。
本書を読みながら、思い出したことが。
子供時代に楽しんで4コマ漫画を描き、翌日友達に見てもらって喜んでもらった時のことを。
コミュニケーションツールの一つとして、マンガを使っていたことを。
昔楽しんでマンガを描いていた時を思い出させてくれました。
本書を最後まで読み終えた時には、また楽しく絵を描けるようになった気がしました。
マンガを描くことに対して固く考えすぎてしまっている人は、この本を読むと気付きを得られ、気持ちが楽になれるのではないかと思います。
「もっと自由でいいんだ!」
そんな風に背中を押してくれたような気がします。
上手い、下手ではなく、マンガを描くことの楽しさを再認識させてくれる良書でした。
この本に出合えたことに感謝です!
みなさまにより良い気付きがありますように!
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